コラム|一般社団法人 日本婚活ダイエット協会
COLUMN MENU

2023.06.20 UP

【2023年/最新情報】婚活中のダイエット戦略!お米を活用した婚活ダイエット術

【2023年/最新情報】婚活中のダイエット戦略!お米を活用した婚活ダイエット術

「婚活するために糖質制限ダイエットに挑戦しようと思います。いかがでしょうか?」
「糖質制限ダイエットが続きません。どうしたらよいですか?」
「なんで、お米を食べも痩せられるの?」
「炭水化物(お米など)を食べながら痩せる方法が知りたい?」
「婚活中の適切なダイエット方法って何?」

こんにちは!一般社団法人日本婚活ダイエット協会代表理事の小澤です。
今回は、このような質問に回答していきます!

この記事でわかること
  • 炭水化物=悪の誤解を解く!驚きの真実
  • 婚活中に避けたい糖質制限ダイエット・ケトジェニックダイエットの危険性
  • ダイエット食としての、お米をはじめとする炭水化物の正しい知識
  • 血糖値上昇がダイエットにもたらす重要な役割
  • お米が最強のダイエット食品とされる理由
  • 婚活中に最適なダイエット方法をご紹介!

お米はダイエットの最強の味方

こっそり教えます・・・。

お米は、実は最高のダイエット食品です。

これが、私たち一般社団法人日本婚活ダイエット協会が導き出した結論です。

「えーっ!本当に⁉お米って太るんじゃないの⁉」と疑問に思われる方もいるでしょう。

現代のダイエットにおいては、お米(炭水化物)=悪という見方が一般的です。このため、ダイエット期間中、お米を控える人が多くなっています。

婚活中の方や、婚活に向けてダイエットを検討している方の中には、糖質制限ダイエット(炭水化物ダイエット)やケトジェニックダイエットなど、お米を含む炭水化物を抜く方法を選ぶことが一般的です。

大手結婚相談所のブログ記事をはじめ、数多くの結婚相談所のブログ記事でも糖質制限ダイエットが推奨されています。

しかし、これは大きな誤解です。

実は、お米を食べないことによってダイエットの継続が難しくなり、挫折に繋がり、最終的にリバウンドを引き起こすことがあります。

リバウンドは、体重の増加や見た目の悪化を招くことで、婚活において自信を喪失する大きなデメリットをもたらすことがあります。

さらに、リバウンドを取り戻そうと焦るあまり、短期間で効果を求め、再び糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットに手を出してしまうことがあります。しかし、成功せずに自己嫌悪に陥る悪循環が生じることも。その結果、婚活自体がうまく進まず、やる気が低下してしまうことがあります。

しかし、後ほど詳しく説明していきますが、婚活と糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットなど糖質(炭水化物)を制限するダイエットは相性が悪く、続けることが難しいのです。

この悪循環から抜け出し、ダイエットも婚活も成功し理想のパートナーに出会いたくないですか?

もしそう思うのであれば、ぜひこの記事を読んでください。きっと悪循環から抜け出し、ダイエットも婚活も成功し理想のパートナーに出会えることでしょう。

本コラムの3つの目的

1つ目は、炭水化物=悪という誤った考えに気づいてもらうことです。多くの人がこの誤った常識にとらわれ、ダイエットに失敗し続けています。正しい炭水化物の知識を得ることで、ダイエットの失敗の原因に気づいて頂きます。

2つ目は、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットの危険性を理解してもらいます。これらが婚活中の方々にとって大きなリスクを伴い、適していない理由を説明していきます。この知識を持つことで、婚活中の方々は適切なダイエット方法を選択し、健康的にダイエットと婚活を進めることができます。

なぜ糖質制限ダイエットに警鐘を鳴らしているのかというと、実は私自身も無知な時期にお米を食べない過酷な糖質制限ダイエットで健康を害してしまった経験があるからです。プロボクサーとして活動していたころ、減量のために糖質制限ダイエットで10キロ減量に成功したものの、疲労とストレスが原因で帯状疱疹になり、半年以上の療養生活を送ることになりました。

この失敗をきっかけに、運動生理学やダイエットに関する知識を深く学んでいきました。確かに、炭水化物を抜くダイエットで体重を減らすことは可能かもしれませんが、過度な糖質制限ダイエットは体と心に大きな負担をかけることを実体験しているのです。

3つ目の目的は、炭水化物、特にお米に関する正しい知識と痩せる理論を理解してもらいます。痩せる理論をしっかりと理解する事で、安心して炭水化物を摂取できるようになることです。炭水化物=悪という誤った固定概念が広まっている現状を踏まえ、この記事を通じて正しい知識に基づく理解を深めていただくことが重要です。

そうすることで、安心して炭水化物を食べながらの健康的なダイエットを実践することが可能になり、結果的に婚活にも良い影響を与えます。これからお話しする内容をぜひ参考にし、婚活成功への道を切り開いていきましょう。

糖質制限ダイエット、ケトジェニックダイエットの知られざる問題点

前述したように、ダイエットにおいて「炭水化物=悪」という間違った固定観念が広まっています。そして、この誤った知識がなぜ普及したのか、その原因は主に2つあります。

まず一つ目は、アメリカから伝わった「低糖質ダイエット(アトキンスダイエット)」の影響です。このダイエット方法では、砂糖や米などの糖質、炭水化物をできるだけ摂らないようにする一方、脂肪やカロリーの摂取制限は設けられていません。だから、焼肉などの肉類は好きなだけ食べられるのです。

低糖質で痩せる理由は、インスリンの働きによるものです。糖質や炭水化物を摂取すると血糖値が上昇し、インスリンが分泌されます。インスリンは、血液中の糖質を筋肉や肝臓、脂肪に取り込む働きをしています。このため、炭水化物を摂取しないことで、インスリンの分泌を抑え、体脂肪が増加しないというのがアトキンスダイエットの理論です

その結果、血糖値を上げる糖質・炭水化物=太るという間違ったイメージが広まりました。

そして、もう一つの原因は、吉川メソッドやライザップのような高額な肉体改造メソッドの普及です。これらのメソッドも炭水化物を摂取することを否定しています。

これらの肉体改造メソッドがメディアで多く取り上げられることで、炭水化物=悪というイメージが強まったと考えられます。

確かに炭水化物の過剰摂取は血糖値を急上昇させ、インスリンを多量に分泌させることで脂肪細胞に糖質を取り込み、脂肪を増やす作用があります。

しかし、これは過剰摂取の場合に限られます。血糖値を一定のレベルに保つことは、体にとって重要な機能です。加えて、炭水化物はダイエットに悪影響を及ぼすだけでなく、ダイエットに良い効果や生命維持に役立つ働きも持っています。

炭水化物の一部の機能だけに焦点を当てて、炭水化物=悪というレッテルを貼ることは、炭水化物の働きを理解している人にとっては不思議な話です。逆に言えば、炭水化物を排除することこそ、大きなデメリットがあると言えます。

これから、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットのメリットに潜む大きなデメリットや、婚活中の方々にとって続けられない問題点を詳しく解説していきます。

これを通じて、ダイエットに成功するためにはまず、炭水化物=悪という誤ったイメージを払拭し、健康的な食生活を選択できるようになりましょう。

正しい炭水化物の知識を身につけることで、適切なダイエット方法を選び、実践することができます。そして、その結果、婚活においてもスムーズに進むことができるでしょう。

疲労感、眠気、空腹という三重苦がリバウンドへと導く

「精神的にかなり追い詰められている。人生で初めて、こんなに不安定な状態だ」というのは、チュートリアルの徳井さんがテレビ番組で、吉川メソッド(炭水化物を大幅にカットした低糖質食&筋トレ)でのダイエットの厳しさを語った言葉です。

実際、糖質制限ダイエットは、通常のカロリー制限ダイエットと比べて、非常に苦しいものです。

では、なぜ糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットの糖質制限食は、通常のカロリー制限ダイエットと比べ、苦痛が増すのでしょうか。

これから炭水化物を摂取しないことが引き起こす、地獄のような苦痛を生み出す3つのメカニズムを解説していきます。

まず一つ目は、糖質制限ダイエットでは、通常のカロリー制限ダイエットと違い、空腹感が強く感じられます。カロリー制限だけでも十分辛いのに、糖質制限ダイエットでは空腹感がより一層強まります。

その原因を理解するためには、まず脳の働きについて知る必要があります。

脳の視床下部には、満腹中枢というものがあります。満腹中枢は食欲を抑制する機能があり、刺激されると満腹感を感じて食欲が抑えられます。

その刺激の要因として最も重要なのが血糖値の上昇です。血糖値が上がると満腹中枢が刺激され、満腹感を感じることができます。しかし、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットでは、肉や魚などのタンパク質や脂質が中心の食事となるため、血糖値が上がらず、満腹中枢を十分に刺激できません。

カロリー制限ダイエットで炭水化物を少し減らすだけでも辛いのに、糖質制限ダイエットでは炭水化物を大幅にカットするため、常に低血糖状態が続き、満腹中枢を刺激することができないため、絶え間ない強烈な空腹感に苦しむことになります。

地獄の苦しみの二つ目は、強烈な眠気です。

ダイエット経験者はよくわかると思いますが、ダイエット中で最も苦しい時間は、寝る前です。できるだけ早く寝て空腹感を紛らわせたいのですが、空腹感があまりにも強いため眠れません。寝たいのに食べ物のことが頭から離れず、寝付けません。たとえ寝たとしても、お腹が空いてすぐに目が覚めてしまいます。

そのため、常に寝不足で眠気に悩まされることになります。

筆者も現役時代、試合前はいつも空腹で眠れませんでした。途中からは眠れないことを覚悟し、ビデオを借りて一晩中、朝ごはんの時間が来るまで枕をお腹に当てながらビデオを見て時間を過ごすという日が続いていました。

空腹による夜の苦しみは、まさに地獄のようでした。

それだけでは終わりません。まだまだ陥りやすい罠が続きます。

強烈な空腹感と強烈な眠気に続いて、三つ目の苦しみは、強烈な疲労感です。糖質制限ダイエットの弱点は、「体に力が入らない」「疲れが取れない」「頭がボーっとする」といった疲労症状が現れることです。

そのような疲労感の最大の原因は、もちろん、体を動かすための主要なエネルギー源である炭水化物(糖質)が不足していることです。そのような疲労感の最大の原因は、もちろん、体を動かすための主要なエネルギー源である炭水化物(糖質)が不足していることです。

炭水化物(糖質)は栄養素の中で最もエネルギーを得やすい源です。

エネルギータンクが空っぽに近い状態では、体に力が入らなくなるのは自然なことです。

確かに、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットの理論通り、炭水化物を摂取しなくても、糖質が不足すると、タンパク質や脂肪が分解されてエネルギーが生成されます。しかし、糖質とは異なり、タンパク質や脂肪がエネルギーに変わるまでに時間がかかりますし、これらは生存のためのエネルギー源としての役割が強いため、活発な活動のためのエネルギーとしては十分ではありません。

また、糖質は脳の唯一の栄養素とされているため、炭水化物(糖質)不足では脳に十分な栄養が供給されません。その結果、頭がぼんやりして集中力が低下し、常に昼食を食べ損ねた夕方のような状態になってしまいます。これでは、仕事や育児に追われる人々は、ダイエットどころか日常生活にも支障をきたしてしまうため、続けられません。

さらに、脳に栄養が行き渡らない低血糖状態は、悪循環を引き起こします。低血糖状態に陥ると、脳は飢餓状態と判断し、交感神経の働きを抑えてしまいます。交感神経の働きが低下すると、体温が下がり、免疫力も低下します。体温が1度下がると免疫力は30%低下すると言われています。これは、免疫機能を持つ白血球の活動が低下するためです。

低体温の状態では、血流が悪化します。血流が悪くなることで、体内に侵入した細菌や異物を取り込み、消化分解し、体を守る免疫機能を持つ白血球の働きが低下します。白血球の働きが低下すると、体に侵入した細菌やウイルスに免疫機能が敗れ、病気になりやすくなります。免疫力の低下は、体調を大きく崩す原因となります。

体調を壊してしまった場合、ダイエットや婚活どころではありません。ダイエット中に風邪をひいたりするのも、この理由が関係しています。ダイエットが原因で体調を壊してしまっては意味がありません。私自身も、低糖質ダイエットの罠にはまり、体調を壊し、帯状疱疹にかかり、その後遺症に10年以上悩まされています。

さらに、血流が悪くなると、疲労感が取れにくくなります。血流は、体を構成する約60兆個の細胞に酸素や栄養を届けると同時に、老廃物を代わりに運び、体外に排出する役割を果たしています。そのため、低体温により新陳代謝が悪化すると、疲れが抜けにくくなってしまいます。

低糖質ダイエットによる血糖状態では、エネルギーが常に不足し、新陳代謝も悪くなるため、強烈な疲労感が続くことになります。

低炭水化物ダイエットで脂肪を減らす効果の裏には、こんな大きな苦痛と体を壊す危険が潜んでいます。

強烈な空腹感、強烈な眠気、そして強烈な疲労感と、このようなストレスの大きな危険なダイエットを誰が続けられるでしょうか?

TVタレントやボクサーのようにダイエットをする事が仕事の場合や、生活習慣病の治療などの病気の治療のためにダイエットが必要な場合を除いて、大きな苦痛を伴う糖質制限ダイエットはほとんどの人には続けられません。

もし、あなたが炭水化物を制限したダイエットに挑戦して挫折していたら、それは仕方のないことなのです。だから、自分を責めないであげてください。

強烈な空腹感、眠気、極度の疲労感、そしてストレスの先には、幸せな成功はありません。あるのは、間違いなく自信と希望を失わせるリバウンドだけです。

糖質制限ダイエットは、太りやすい体質を生み出す

糖質制限ダイエットには、通常のカロリー制限ダイエットと比べて太りやすい体質になるリスクがあることを強調したいです。急激な糖質制限ダイエットでは、足りないエネルギーを補填しようと、脂肪が分解しエネルギーとして使っていくので、脂肪は減少する一方で、筋肉もエネルギーとして分解しエネルギーとして使ってしまうので、筋肉量も減ってしまいます。

また、筋肉は合成と分解を繰り返しており、食事を摂ることで筋肉が合成方向に向かいます。そのときも、インスリンが重要な役割を果たしており、筋肉にグルコースを送り込むことでたんぱく質が合成されるのですが、インスリンを出さない糖質制限ダイエットでは、筋肉が分解される方向に進みやすくなり、リバウンドしやすくなります。

さらに、糖質制限ダイエットは脳に悪影響を及ぼし、太りやすい体質を加速させます。血糖値が上がらないと満腹中枢が刺激されないので、脳は飢餓状態だと判断してしまいます。すると脳は防衛本能を働かせ、体脂肪を蓄える力が働きます。エネルギー消費量が減り、脂肪を消費しづらい状態になります。

また、体は省エネモードに入るので、エネルギーを使ってしまう筋肉を落とそうする力が働き、筋肉の分解が進み、本来エネルギーを消費するのに大切な筋肉が減ってしまいます。

血糖値が上がらない事によって引き起こる、脳の指令による筋肉の分解、消費エネルギーの低下を引き起こす糖質制限ダイエットは、続けるのが困難であり、さらには、体に大きな負担をかける危険なダイエット方法です。

婚活×糖質制限ダイエットが相性の悪い理由

更に、婚活中の方は糖質制限ダイエットをしてはいけない理由があります。

それは、婚活という特殊なストレスのかかる状況化にあるからです。

婚活中はストレスだらけ

婚活中の皆さんは、様々なストレスや不安と向き合っています。結婚や出産の話題が持ち上がるたびに焦りや他人との比較が強まり、将来への懸念が頭をよぎります。家族や親からの期待やプレッシャーも重く感じ、婚活のストレスが絶えません。

男女ともに結婚が難しい状況で将来への不安やプレッシャーを感じ、高齢時の孤独感や健康問題、経済的懸念、友達の結婚式への寂しさなどを抱え込みます。これらの悩みは集中力低下やイライラを引き起こし、安らかな眠りが得られない夜が続くこともあります。

多くの婚活中の方々は、心身共に負担がかかる状態で生活しています。その状況下で、強い空腹感や疲労感、眠気が襲う過度な負担をかかる糖質制限ダイエットは継続が困難ですし、精神を保つのが難しくなります。

そのような状況で良い出会いがなかなかなかったり、気に入っていた相手から断られたり、結婚相談所に入所されている方は、お見合いが組めなかったりすると、普段なら心のバランスが取れていたこともダイエットの負担でうまく対処できず、精神的バランスを崩してしまい、婚活自体に嫌気がさし、婚活を諦める恐れもでてきてしまいます。

婚活は長期戦

また、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットが婚活に向いていないもう一つの理由が、短期的に痩せても、その体重を維持するのが難しいということです。

あなたの周りにも大手のパーソナルジムに通い、糖質制限ダイエットに成功し一時期は劇的に痩せたけど、いつの間にかリバウンドして元通りになってしまった人はいませんか?

また、あなた自身も糖質制限ダイエットして一時期は体重落ちたけど、いつの間にかリバウンドしてしまったなんて経験はありませんか?

糖質制限ダイエットは“痩せる”ことに関しては向いている方法かもしれませんが、痩せたあとキープするには向いていないダイエット方法になります。

婚活は長期戦です。相手探しから、出逢い、交際、交際期間を経て結婚に至るまで通常は1年程度はかかるのが普通です。

以前のクライアントで、自己流で極端な糖質制限ダイエットをしてダイエットに成功し、良いお相手が見つかりお付き合いしたけど、彼と食事回数が増えて体重が増えたのがきっかけで、集中がプツッと切れて一気にリバウンドしてしまって、太ってしまいました。それが原因でギクシャクし始め、うまくいかなくなり、入籍する前に別れてしまったというクライアントがいました。

痩せることだけに注目して、健康を害するような炭水化物を完全に避けるのではなく、バランスの取れた食事を心がけながら炭水化物を適量摂ることが大切です。長期的に身体を健康的に維持するためには、炭水化物を摂りながらの正しいダイエット方法を身につける必要があります。

【関連記事】お米を食べながら痩せる『90日間婚活ダイエットプログラム』

お米がなぜ最高のダイエット食なのか?

糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットなどの糖質制限の危険性と、婚活中の方々には合わない理由を理解した次は、炭水化物の重要性、特にお米がなぜダイエット食として適しているのかを説明していきます。

理想的なPFCバランス

あなたは、日本人の理想的な栄養バランスをご存じですか?

健康的なダイエットには、栄養バランスが重要です。栄養に関しては、厚生労働省と農林水産省が策定した「食事バランスガイド(PFCバランス)」という指標があります。

PFCバランスとは、食事の中の三大栄養素、すなわちタンパク質、脂質、炭水化物のエネルギー割合を指します。PFCは、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の頭文字です。

食事バランスガイドによれば、理想的なPFCバランスは、タンパク質が12~15%、脂質が20~25%、炭水化物が60~68%です。

また、194カ国が加盟する国連の健康専門機関、WHO(世界保健機関)が推奨する割合では、タンパク質が10~15%、脂質が15~30%、炭水化物が55~75%となっています。

さらに、糖尿病学会が推奨する糖尿病の食事療法では、タンパク質が16~20%、脂質が20~25%、炭水化物が60%とし、総摂取カロリーを1600カロリー以内に抑えることが求められており、炭水化物の重要性が再認識されています。

これらのデータからもわかるように、炭水化物は日本人にとって重要であり、ダイエット中でも必要な栄養素です。

厚生労働省の調査によると、日本人の肥満増加の背景には、PFCバランスの崩れが原因とされています。昔の日本人が食べていた和食は、主食(お米)を中心とした炭水化物の割合が多く、PFCバランスが整っていて理想的でした。しかし近年、食生活の欧米化に伴い、日本人の食事も変化し、主食(米)の摂取量が減少し、逆に脂質の割合が増加しています。その結果、肥満が増えていると考えられています。

栄養バランスを考慮すると、炭水化物を適切に摂取することが不可欠です。

炭水化物としては、お米のほかにパンや麺類がありますが、ダイエットに最適なのはやはりお米です。その理由をいくつかご紹介しましょう。

まず、お米は粉状に加工されたパンや麺と違い、粒のまま食べるため良い意味で消化に時間がかかります。そのため、血糖値の上昇が緩やかで、パンや麺よりも太りにくい主食です。さらに、消化に時間がかかる分、満腹感も持続します

お米を粒のまま食べることで、パンや麺に比べて噛む回数が増え、脳の満腹中枢を刺激し、満足感が得られやすくなります

お米には便秘解消効果があるため、便秘に悩む人には嬉しいです。お米にはたくさんの水分が含まれ、便を柔らかくして排便を促します。また、お米のでんぷんには、食物繊維と似た働きをする「難消化性でんぷん」が含まれ、大腸まで届いて腸をきれいに掃除します。

次に、お米には便秘解消効果があるため、便秘に悩む人には嬉しいです。お米にはたくさんの水分が含まれ、便を柔らかくして排便を促します。また、お米のでんぷんには、食物繊維と似た働きをする「難消化性でんぷん」が含まれ、大腸まで届いて腸をきれいに掃除します。

また、お米には髪や肌に良いタンパク質が含まれています。タンパク質は肌や髪の元となる成分で、主食の中で最も優れた「アミノ酸スコア」を持っています。つまり、他の炭水化物よりも質の良いタンパク質が含まれているのです。

このように、お米は他の炭水化物(パンや麺類)と比較して、栄養価が優れており、ダイエットに適した炭水化物といえます。お米を中心とした食事は、理想的なPFCバランスを保ち、ダイエット効果を高めるだけでなく、美容や健康にも良い影響を与えます。

近年の食生活の欧米化が肥満の増加につながっていることを考慮すると、お米を中心とした和食の摂取が健康的なダイエットに欠かせない要素であることが明らかです。

筋肉が維持できる

前述したように、低炭水化物ダイエットは低血糖状態を引き起こし、筋肉が分解される可能性があります。筋肉の分解を防ぐためには、血糖値を適切に上げ、インスリンを分泌させることが重要です。

血糖値が上昇すると、インスリンが分泌され、筋肉に栄養が供給され、筋肉の維持が可能となります。炭水化物を避けることで脂肪の蓄積が抑えられるかもしれませんが、筋肉が分解されやすくなり、太りやすい体質になってしまうため、適切な血糖値の維持が大切です。

ただし、血糖値を上げる方法には注意が必要です。一度に多くの炭水化物や糖質を摂取し、血糖値を急激に上げないようにすることが大切です。

大量のお米や甘い飲み物、甘いお菓子を摂取すると、血糖値が急上昇します。すると体は過剰な反応を示し、大量のインスリンが分泌されます。インスリンの急激な分泌は、脂肪細胞への糖の取り込みを促進し、肥満の原因となります。

理想的な血糖値は、適度なレベルで安定している状態です。そのため、お米のような血糖値を緩やかに上げる炭水化物をこまめに摂取することが効果的です。

お米を定期的に摂取し、血糖値をゆっくり上げることで筋肉の分解を防ぎ、健康的に減量することができます。

血糖値が上がるとやる気を促す脳内物質が増加する

腹が空いているとき、炊きたての温かいご飯を食べた瞬間を思い出してください。幸せな気持ちになり、力が湧いてくることがありますね。

これは、炭水化物を摂取することで血糖値が上昇し、低血糖状態が解消されるからです。

血糖値が上がると、セロトニンという神経伝達物質が生成されます。セロトニンは、心地よい気分をもたらす効果があります。低血糖状態でセロトニンが減少すると、気分が沈んで不安になり、些細なことでイライラしたり、やる気が失せたりします。セロトニン不足は、ストレスを感じる状態です。そして、このストレスが食欲を増進させ、ストレス食いを引き起こします。ストレス食いは太る大きな要因になります。

お米を食べてセロトニンを分泌させることでストレスを緩和し、ストレス食いを避け、食事量を減らすことができます。

特に女性はストレス食いをしやすい傾向があります。女性は元々男性に比べてセロトニン分泌量が少ないため、情緒安定のために食べたくなることがあります。

だからこそ、ストレス食いを防ぐためにも、お米を食べて血糖値を上げ、一定に保つことは心理的な面でも重要です。ただし、血糖値を上げる方法も大切です。筋肉分解の抑制効果と同様に、コーラやチョコレートなどの砂糖がたくさん入った甘い飲食物を摂取すると、血糖値が急激に上昇します。その結果、インシュリンが過剰に分泌され、血糖が筋肉や脂肪細胞に急速に送り込まれ、すぐに低血糖状態に陥り、セロトニン不足で情緒不安定になります。そして、低血糖状態から脱出しようと、再び甘いものに手を出し、食欲が促進されてしまうのです。

繰り返し言いますが、お米の炭水化物はチョコレートや砂糖などの糖質と異なり、血糖値をゆっくり上げるため、脳にとって望ましい状態を作り出します。だから、米を食べることで、情緒が安定し、やる気が続くのです。

さらに、心理的な効果以外にも、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質の3大栄養素のうち、糖質(炭水化物)は最も使いやすいエネルギー源です。そのため、食べるとすぐにエネルギーが供給され、力が湧いてくるのです。

お米を食べて血糖値をゆっくり上げ、適切な状態に保つことで、やる気と力が湧き、体も心も充実し、ダイエットを継続できるようになり、心身ともに健康的状態を保てます。良い健康状態が保てれば婚活も積極に活動できるようになります。

また、疲労回復にはクエン酸よりも炭水化物が優れています。

多くの人が知らない事実として、炭水化物は非常に強力な疲労回復効果があります。疲労回復にはクエン酸を含む食品が良いと言われることが多いです。それは、クエン酸を摂取すると、エネルギー生成プロセスであるクエン酸サイクルが活性化し、多くのエネルギーが作られるため、疲れが解消されると考えられているからです。

しかし、エネルギーを生成するには、クエン酸よりも迅速かつ直接的にエネルギー源となる炭水化物の摂取が、疲労回復に効果的です。

そもそもクエン酸サイクルは、エネルギー生成プロセスの一つでしかありません。体内には、エネルギーを生成するための複数の生産ルートが存在します。それらのルートを動かすためには、エネルギーが必要です。そのエネルギーとなるのがグルコースであり、炭水化物です。炭水化物から生成されるグルコースがなければ、エネルギー生産ルートは円滑に機能しません。

クエン酸は酸味があり、爽快な味わいがあるため、心理的に疲労回復効果を大きく感じるかもしれません。しかし、実際には、直接的にエネルギーになるグルコースの原料である炭水化物を摂取する方が、多くの研究結果でも疲労回復効果が認められています。

婚活をはじめ、仕事や家事、育児などの日常生活で疲労を効率的に回復させるためには、炭水化物は欠かせない栄養素です。

炭水化物を適切に摂取することで、疲れが取れ、ダイエットを継続できるのです。

お米の力を理解していただけたでしょうか。

お米を食べることで、満腹感が得られ、幸せな気分になり、やる気も湧きます。

良質なタンパク質が含まれており、筋肉や髪や肌にも良い影響を与えます。さらに、便秘解消効果があり、排便を促進します。免疫力を向上させる効果や、生殖機能の向上にも寄与します。

さらに、炭水化物は効率の良いエネルギー源となり、疲労回復に役立ちます。これらの特徴が、お米が最高の食材である理由です。

日本の伝統的な食材であるお米には、ダイエット食品としての隠れたパワーが秘められています。

お米を取り入れた食事を通じて、健康的なダイエットを実践しましょう。

こうすることで、ダイエット中でも生活の質が保たれ、婚活にも積極的に取り組めます。炭水化物の適切な摂取とバランスの良い食事を心掛けることで、婚活のストレスに対して身体に良い影響をもたらし、継続性が高まります。これが、婚活中の方に最適なダイエット方法と言えるでしょう。

カロリーコントロール×お米(炭水化物)

近年、マスコミを通じて糖質制限ダイエット、食べる順番ダイエット、食べ合わせダイエット、酵素ダイエットなど、多様なダイエット方法が広まっています。しかし、これらの知識はダイエット成功のために必須ではありません。

血糖値の上昇を抑える食べ方や脂肪燃焼効果を高める食材は重要ではありません。ダイエットに必要なのは、カロリー理論だけです。

もちろん、これらのダイエット方法が全く効果がないわけではありません。いくらかのプラス効果が期待できるかもしれません。しかし、多くのダイエット理論を取り入れると、ダイエットが複雑で面倒になり、挫折の要因となります。

さらに、様々な方法を試すうちに、ダイエットが厳しくなると自分に都合の良い解釈をし始め、「酵素を飲んでいるからカロリーオーバーでも大丈夫」や「この食べ合わせなら太らない」といった考えに陥り、ダイエットが上手く進まなくなることがあります。

それゆえ、こうした細かなテクニックに頼らず、カロリーをしっかりと管理することがシンプルで効果的なダイエット方法です。カロリー理論を理解し、実践することが大切です。

カロリー理論とは、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せ、逆であれば太るという古くからあるダイエット理論です。このシンプルな理論に従えば、確実に成功します。

しかし、カロリー理論を否定する声もあります。「人体のエネルギー収支は単純な計算では管理できない」「カロリー理論そのものが間違っている」という意見があるのです。

確かに、人体は複雑でエネルギー収支だけでは管理できない部分がありますし、科学的に不確かな部分も存在します。しかし、カロリー制限を中心としたダイエットは医療の現場でも使用されており、長年の研究によって指標となる数値が分かっています。

食べる順番を変えたり、酵素に頼ったりするダイエット方法よりも、カロリー理論に基づくダイエットの方が確実です。今後、革新的なダイエット方法が確立される可能性もありますが、現状では医療の現場で使われているカロリー理論に基づくカロリー制限が最も確実な成功への道です。

【関連記事】お米を食べながら痩せる『90日間婚活ダイエットプログラム』

日本糖尿病学会提言

日本糖尿病学会もこのような提言をしています。

「糖質制限には根拠が不足している」

1958年設立の日本糖尿病学会は、糖尿病医学専門の医師や学者ら17,000人以上の会員を有しており、糖尿病治療の食事療法に関する提言を発表しました。同学会は、2012年8月に「食事療法に関する委員会」を設置し、日本人の糖尿病患者の食事療法についての考え方を示すために様々な検討を行ってきました。

その中で特に注目されていたのが、「糖質制限」の食事療法の賛否でした。そして、2013年3月19日に糖尿病治療の権威である同学会は、糖尿病患者の食事療法について、「体重の適正化を図るためには、運動療法とともに積極的な食事療法を指導すべきであり、総エネルギー摂取量の制限を最優先する」として、カロリー制限食を支持する立場を提言しました。

その理由として、欧米での研究では炭水化物の摂取量を減らす糖質制限(低炭水化物食)が、短期的には減量や血糖コントロールの改善につながるとして注目を浴びているものの、同学会の現時点での見解では、「総エネルギーを制限せずに、炭水化物を極端に制限して減量を図ることは、長期的な食事療法としての順守性や安全性など重要な点について担保するエビデンスが不足しており、現時点では進められない」と提言したのです。

提言ではさらに、「インスリンの作用は糖代謝だけでなく、脂質とタンパク質代謝など多方面に関与しており、糖質だけを極端に制限することは、バランスの取れた食事療法に反する」と指摘しています。そのため、糖尿病患者に対しては、カロリー摂取量を適切に制限することが重要であり、栄養素のバランスを考慮した食事療法が推奨されています。

カロリーコントロールを中心としたダイエットが推奨されています。

また現在では、カロリー管理はとても手軽になりました。「カロミル」や「あすけん」など簡単で便利な栄養管理アプリが沢山あるので、カロリー計算はもちろんですが、栄養バランスも簡単に確認することができます。これらのアプリを利用することで、自分の食生活を客観的に把握し、適切なカロリー摂取量や栄養素のバランスを維持することが容易になります。

ですから、複雑なアレンジではなく、古くから伝わるカロリー理論に従って単純に考えることが、簡単で確実な道です。お米(炭水化物)を一定に摂取し、食欲をコントロールしながらのカロリー制限が婚活する方々にとっての成功への鍵となるのです。

食べ過ぎると太る。食べないと痩せる。この絶対的な法則を信じ、お米(炭水化物)をしっかりと食べながら上手にカロリーコントロールしましょう。

この単純だが絶対的な法則に基づいてダイエットを継続すれば、心身に問題がない限り、必ず結果が出ます。

カロリーコントロールとお米(炭水化物)を組み合わせて、ダイエットと婚活を成功させましょう!

【関連記事】お米を食べながら痩せる『90日間婚活ダイエットプログラム』
代表理事 小澤幸治

監修小澤 幸治

一般社団法人 日本婚活ダイエット協会 代表理事

仲人士・元結婚相談所カウンセラー
著書『ラクやせおにぎり(あさ出版)』『おむすびダイエット(自由国民社)』
全国15店舗展開中ダイエットプログラムBOXPRIME代表
元プロボクシング日本ランカー